懐かしのSMビデオ劇場第40回「S&Mビデオグラフティ1−13」(シネマジック)
マンボウさんからの書き込みで「SMビデオグラフティ」がDVDで復刊されることを知りました。久々の懐かしのSMビデオ劇場はこのシリーズを取り上げます。
昼行灯さんから頂いたシネマジックの作品リストによるとSMビデオグラフティ以下のように13巻まで発売されています。
VS125「S&Mビデオグラフィティ13/魔蝕の性隷」
VS117「S&Mビデオグラフィティ12/真夜中の獲物」
VS112「S&Mビデオグラフティ11/SMクラブの女たち」
VS106「S&Mビデオグラフィティ10/Bondage Night」
VS100「S&Mビデオグラフィティ9/淫獣戯画」
VS95「S&Mビデオグラフティ8」
VS91「S&Mビデオグラフィティ7/淫虐図鑑」
VS86「S&Mビデオグラフティ6」
VS82「S&Mビデオグラフティ5」
VS77「S&Mビデオグラフティ4/恥辱の狂宴」
VS72「S&Mビデオグラフィティ3/愛奴倶楽部」
VS68「S&Mビデオグラフィティ2/堕天使図鑑」
VS66「S&Mビデオグラフィティ創刊号」
このシリーズが発売されていた頃、西村は欧州駐在でした。当時SMセレクトに「欧州SMクラブ情報」を連載しており、その報酬として東京三世社からSM雑誌をもらっていました。当時はSMビデオはレンタル中心で中古品でも1万円ほどしていたように記憶しています。したがい、SMビデオを送ってもらおうなどとは夢にも思わず、SM雑誌にあるビデオの紹介あるいは広告を見ては悶々としていました。
「創刊号」のカタログ番号がVS66。不朽の名作「愉芽の絆」(岡本百合主演)がVS63ですから、創刊号は88年の夏ごろの発売のようです。一方、最終巻の「魔蝕の性隷」の番号が125。この後、「美しき訪問者」(島崎里美 VS126)、「生贄の季節」(島崎里矢 VS129)、「被虐のアリス」(林由美香VS130)というシネマジックの傑作が発売されます。この頃が1990年。したがい、2年足らずの間で13巻が一気に発売されたということになります。
この頃はどちらかと言うとシネマジックよりアートビデオの方が優勢だったように思えます。「21世紀SMビデオベスト297」のアンケート結果でも90年代に入るとシネマジックの方が傑作を生むようになります。
90年と言う年はSMビデオ界にとっては大きな変化がありました。それまでSMグラビア的なイメージを追及してきたアートビデオが一転いわゆるミネックモノを作るようになります。一方シネマジックは単体女優を使った丁寧な作品を継続します。このためにアートビデオとシネマジックの評価は逆転します。「SMビデオグラフティ」はこの変化の時代に登場しました。
13巻まで発売された「SMビデオグラフティ」ですが、次のような特色を持つと思います。
1)ストーリー無しのオムニバス形式。
2)全て撮り下ろしで、別作品の未発表の部分をつなぎ合わせたものではない。
3)高瀬広美、沢崎まゆ、結城れい子等シネマジックでは「SMビデオグラフティ」にしか登場しなかった女優が多い。
4)基本的に1女優、1プレイ(あるいはメインとなる1プレイ+サブ的プレイ)でシーンを作る。
当時衰退していったSMグラビアから、一般的に広く視聴できるようになってきたSMビデオの橋渡しのようなポジションにあったような印象があります。
91年に欧州から帰国したとき、SMビデオを狂ったように視聴しました。このシリーズで一番最初に見たのは「S&Mビデオグラフィティ7/淫虐図鑑」でしたが、これは感動しました。鮮明に覚えているのは、冒頭看護婦姿の沢崎まゆが登場。後ろ手上下胸縄に緊縛された沢沢崎がスカートをまくられ、股縄を施されて悶えるというイメージシーンが続きます。シネマジックのイメージシーンでは良く聞かれる物悲しいBGM(ちゃんちゃんちゃんちゃ〜ん、ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃん)と緊縛されて諦めきった沢崎の表情が良くマッチしていました。続いてパンティを脱がされ、浣腸スタイルでのバイブ挿入のイメージシーン。沢崎は涙を流しています。イメージシーンで涙を流しているのを見たのは後にも先にもこれだけです。それだけでも貴重なシーンです。この後、沢崎は日比野達郎から執拗な鞭責めを受けます。そのときの沢崎の泣きじゃくるシーンに見ごたえがありました。
今回シネマジックから発売される復刻版DVDは「創刊号」と2本目の「堕天使図鑑」を1本のDVDにしたもの。個人的には「創刊号」はあまり印象がありません。高瀬広美が赤いドレスを着て吊られているシーンだけです。出演女優が多く、1シーン全てが短すぎるような気がしました。
しかし、2本目の「堕天使図鑑」は主演女優は4人だけ。4人の女優が時間をかけてじっくりと責められます。このうち一番印象に残っているのは高瀬広美のシーン。最初、バイブでのイメージシーンがあり、高瀬広美のプロフィール「昭和41年生まれ T153cm B82cm W57cm H83cm 北海道出身」がテロップで流れます。責めは鞭責め、クリップ責め、バイブ責め、ファックと繋がります。
これ以外にも他の女優の浣腸シーンとかありますが、残念ながら忘れてしまいました。どなたか補足説明頂けると幸いです。
1991年になると、シネマジックは「SMビデオコレクター」というオムニバスを発売します。ただし、こちらはシネマジックの別作品の未発表部分を集めたものであり、6巻くらいで廃刊となりました。
(2006年8月アップ)