懐かしのSMビデオ劇場 第7回「SM金姦蝕 肉食獣3」(アートビデオ)

ホームページを立ち上げてから古いビデオまで紹介する時間がなく、久々の「懐かしのSMビデオ劇場」となってしまいました。
このSMビデオ劇場ですが、1回から5回まで全て私の好きな作品を取り上げてきました(イタリヤコンマさんの書かれた『愉芽の絆』も大好きな作品)。今回は目先を変えて嫌いな作品を取り上げます。発売されたのは1989年だと思います。第1回で紹介した「生贄の季節」同様、この作品が発売されたときも海外勤務で、リアルタイムでは見ていません。海外勤務が終わり、最初に見た作品がこの作品でした。日暮里のオビーという個室ビデオ屋で1991年9月16日に見ました。見たときには、日本のSMビデオ界はこうなってしまったのかという衝撃を受けました。

主演は吉田蜜流。この女優の名は海外でも知っていました。昔「SMスナイパー」は毎号のグラビアを飾ったモデルの年間ベスト10を読者から集めていて、吉田蜜流は89年か90年のベストワンでした。長い髪、正統派美人顔、白い肌、美しいボディラインと印象的な女優で、日本に帰ったらこの作品と「生贄の季節」(島崎里矢)を真っ先に見ようと2年間楽しみにしていました。ところが、この作品は吉田蜜流の主演作というよりも男優 清水大敬の主演作と言ったほうが良い作品です。
男優名鑑にも書きましたが、たのきんさんのホームページ「燃えてパッション」(http://www01.u-page.so-net.ne.jp/wa2/magicbus/index.htm)によると、清水大敬は元々本格的な役者で、黒澤明の「影武者」に武田の侍の一人として出演した事もあるとのことです。演技力は認めますが、変に演技力がある分存在感が凄まじく、どんなに良い女優が出てきても作品をタコビデオにしてしまう「タコビ・リーサルウェポン」です。この作品も、彼が出ていなかったら渋い作品になったのにという残念な作品であり、と同時に彼が出ていたからこそ、日本のSMビデオ史上忘れてはならない作品となったのも否定できません。

清水大敬は中小企業のオヤジで、数年前会社が倒産したという苦い経験もありますが、現在は見事に立ち直っています。会社が倒産しようというとき、清水は当時の取引会社の女社長、吉田蜜流に資金援助を依頼します。清水は土下座して頼みますが、吉田は鼻で笑い、清水を追い返します。清水はその悔しさをばねにして会社の再建に成功します。ある日、今度は吉田の会社が倒産まで追い込まれ、吉田が清水に金を借りに来ます。清水は金を貸すことを条件に吉田をおもちゃにするのでした。清水が土下座する場面での吉田の高飛車な態度、責められる吉田の惨めさとの対比が見事に描かれていて、良く出来た凌辱ドラマと言って良いでしょう。しかし、責めはそんなドラマ性を否定するくらい凄まじいものでした。

責めの内容は
1)グレイのワンピースの吉田に土下座させ、奴隷となることを誓わせます。「あのとき、俺はつらかったんや」という清水のせりふが頻繁に登場します。土下座させた後、ワンピースを脱がせると、吉田は黒いスリップを着ています。この辺りの前後は自信がありませんが、まず吉田をスリップのまま寝かせ、黒いパンストとパンティに包まれた性器に鼻を押し付け、「わぁ、くっさー。風呂入ってるんかいな」となじるシーン、またテーブルの上に正座させ、吉田の両方の鼻の穴にタバコをねじ入れ、火を付けてむせさせるシーン、スリップを捲り上げパンティを脱がしての指責めがありました。このときの清水の得意そうな表情は字では表現できません。「苦しいか」「でへへへへ」「わしはもっと辛かったんや」というせりふが断片的に思い出されます。まぁ、この辺りはあまり一生懸命見られませんでした。

2)全裸で開脚蟹縛りに仰向けにされた吉田へのバイブ責め。責め役として、清水のほかにもう一人別の若い男が登場します。この男は吉田から無能呼ばわりされて頭に来ている部下だったと記憶していますが、自信がありません。この男は外見がチンピラ風で常に笑っています。役どころとしてはぴったりで、清水の責め補佐役としての役割を十分すぎるほど果たしています。
責めはこの男と清水が交代で吉田の性器をバイブで責め、やはり交代で吉田の顔をなめ回したり、周りで踊りはしゃぐという構成で行われます。吉田は始め抵抗しています。涙を流すと、「その涙は嘘の涙や。俺の流した涙はそんなもんやないぞ」と清水のせりふが場を盛り上げます。悲しい女の性か、吉田はだんだんと色っぽい声で喘ぎ始め、イク寸前のような声を出します。この時の清水の行為が凄いです。喘ぐ吉田の横に座り込み、「イケ、イケ、イケ」とリズムを取りながら伸ばした足で吉田の胸を叩きます。文章で書くとたいしたことはないように思えますが、大阪弁での「ほら、イケ、イケ、イケ」という笑いの混じった叫び声、足で胸を叩く乾いた音、女の断末魔のような嬌声、もう一人の男の馬鹿笑い。壮絶なシーンです。吉田は涙を流しながら、エクスタシーに達してしまいます。

3)続いてクリップと蝋燭と浣腸の複合責め。うろ覚えですが、以下なるべく写実的に書いてみます。
・古い日本家屋。畳部屋。全裸で上下胸縄後ろ手に緊縛されて膝を付き、お尻を高く持ち上げられるような格好で(いわゆる浣腸ポーズ)緊縛されている吉田蜜流。前の責めがきつかったせいか、ややぐったりした様子。
・責め手の清水大敬とその補佐役の男登場。茶色の着物の下にはラクダのシャツに股引、補佐役は上半身裸。清水は「今度は、ちときついぞ」と、吉田の乳房の下に仰向けになるように寝転がり、紐で結ばれた2個のクリップを吉田の乳首に装着。色素の薄い乳首がねじれ、吉田の叫ぶ声。一方、補佐役は吉田の後ろに座り込みアヌスと性器を広げ、舌で丁寧に愛撫。クリップの苦痛からの吉田の叫び声を聞き「ひひひ」と下品な笑い声を上げる。
・ふたつのクリップを結ぶ紐に清水は錘を掛ける。苦痛にゆがむ吉田の顔。身体を前に屈めると錘が畳に着く。「もっと、顔を上げい。錘の意味が無くなるやないか」。「げへへへへ」という補佐役の馬鹿笑い。補佐役は100ccのガラス浣腸器を取り出し、浣腸液を入れ始める。
・清水は赤いふとい蝋燭2本を束ね、火をつけ、吉田の背中に蝋涙を垂らす。吉田は腰を左右に振り「熱い、許して」と涙を流す。一方、補佐役は満面に笑みを浮かべ浣腸器の嘴管を吉田のアヌスに挿入。浣腸液をゆっくりと注入する。
・浣腸液の不快感と蝋燭の熱さ、乳首の苦痛から半狂乱になった吉田は「許して」と哀願する。「だめや、あかん」と清水の返事。補佐役が吉田の性器を舐め回すと、吉田は意に反して快楽の喘ぎ声をあげ始める。
・「許して」と繰り返す吉田。「あかん」と繰り返し答える清水。「ごめんなさい」と吉田が謝ると、「そんな謝り方ではあかん」と清水が薄気味悪く笑う。
・「『どうも申し訳ありませんでした。もうあのような意地の悪いまねは致しません』。こう謝ってみい」「ど、どうも、すみませんでした。も、もう」「あかん、どうも申し訳ありませんでしたや。罰に錘2個や」と清水の高笑い。補佐役もつられて笑いだす。錘を追加された吉田の乳首が引き千切れそうに伸びる。
・「もう1回言ってみい」。蝋燭を持ち口から涎の流れる清水、浣腸器を持った補佐役が楽しそうに吉田に顔を近づける。「ど、どうも申し訳ありません、でした。あ、あぁ」「何や、言えんのか」と清水が罰を与えようと立ちあがろうとすると「も、もう、あのようないじわるな」。「ちがうな、『意地の悪い』や」。清水はあきれたように言った後、笑い出し「あほ、あほや、この女、あほや。錘み〜っつ」と小躍りする。「がんばって、社長」と補佐役も楽しそうに馬鹿笑いする。吉田は更に錘を付けられ、背中には大量の蝋涙がたらされる。泣き叫ぶ吉田。補助役はゴム製のアヌス栓を吉田のアヌスに挿入する。
・半狂乱の吉田。「社長、くそ、くそ出して」と補佐役はアヌス栓を外す。畳の上に排泄する吉田を見て、「くそ、くそ、くそオンナ」と高笑いの清水と補佐役。

涙でぐしょぬれの吉田の表情のアップでビデオは終わります。個人的に好きな作品ではありませんが、エネルギーが伝わってくる作品です。もし、この責めが清水のアドリブならば、良し悪しは別にして清水は天才だと思います。なお、この作品はアートビデオクラシックで購入できます。買うことはお勧めしませんが、もし興味があれば見られても良いでしょう。

なお、「次回の懐かしのSMビデオ劇場」は新作紹介が出来なくなるインドネシアから書こうと思います。7月になると思いますが、第8回はアートビデオの名作「奴隷・亜梨沙」を取り上げます。