(2004年5月15日更新)
東映映画「花と蛇」
話題となった東映映画「花と蛇」。Larryさんと安田成之さんによるご紹介です。なお、資料室もご参考にしてください。
■「花と蛇」密着写真集 官能遊戯 投稿者: Larry 02/22[Sun] 17:46:56 <No.7692>
2月21日発売の【「花と蛇」密着写真集 官能遊戯】が、一日遅れて、今日届きました。早速見たので、レビューを書きます。
【「花と蛇」密着写真集 官能遊戯】(東映)(DSTD-02290) 主演:杉本彩 監督:石井隆
タイトルには「密着写真集」とありますが、静止画は一枚もなく、収録されているのは全て動画です。3月13日に劇場公開される『花と蛇』の本編及びメイキングシーンに、杉本彩へのインタビューを交えた45分の作品です。
数多く登場する吊りシーンのため、裸で吊られる前には着衣で吊ってのリハーサルが行われるし、杉本彩の全身に刺青を描くためには8時間もの時間が費やされるし、屋上でのダンスシーンはヘリコプターを使って撮影するなど、AVとは比較にならない金と時間の使いようです。また、杉本彩自体もダンスがうまく、裸にならないシーンも良く撮られているので、裸にされて責められる時との対比が良く描けているのではないかと想像できます。
既に杉本彩は熟女の域に達していますが、体の線が崩れているようには見えず、ルックス的な問題はないし、タンゴダンサーと言う設定も無難にこなしているし、様々な形で何回も吊られるなどハードなシーンをこなしているし、裸の出し惜しみもしていないし、21世紀の新SMの女王登場と言っても良いのではないでしょうか? かつてにっかつで名を馳せた、グラマラス系SMの女王・谷ナオミ、麻吹淳子、真咲乱を超えたのではないかと私には思えます。
劇場公開前に本編とメイキングシーンから成る本作を発売した訳ですが、私はますます本編を見たくなってきました。
■「花と蛇」
投稿者: SUKA NONA YANG MANIS 03/10[Wed] 20:07:54 <No.7798>
例の映画の予告編、今週号の「習慣〒箱」に動画のCD-ROMがついていますね。
写真は何度か見ましたが、動画はこれが初めてでした。
スナップ写真ではあまり目立たなかったですが、解像度は低いとはいえ動画では、三十路も半ばの乳房の垂れや、肌の衰えは隠しようがありませんね。でも、DVD買っちゃうんだろうな・・・・
■花と蛇
投稿者: Larry 03/14[Sun] 16:38:39 <No.7843>
昨日、オフ会の前に、銀座シネパトスで『花と蛇』を見てきました。
映画館に入ったのは久々で、女性客は1〜2割と言ったところでしょうか。ただし、女性のみで来ていたケースはなく、全て男性を伴ってだったように思います。そして、スクリーンがとても小さく感じられました。もっと大きなスクリーンを設置した映画館もあるのでしょうが、あのくらいの大きさだったら、テレビ画面に映し出されたDVD画像を楽しんだ方が良いのでないかと思います。隣の席は女性だったし、前の人の頭の動きも気になるし、上映中の2時間は椅子に座ったままで見るしかないし、リモコンによる一時停止や巻き戻しも出来ないし、少なくとも私には、自宅でのDVD鑑賞の方が落ち着いて見ることが出来ると思いました。
さて、肝心の『花と蛇』そのものについてですが、気付いたことを箇条書きにしてみたいと思います。
1. 映画としてのセオリーのようなものはしっかりと守られており、杉本彩が捕らわれてしまうまでのいきさつや状況は丁寧に描写されています。また、ヘリコプターまでも使った様々なカメラアングルや大がかりなセットのため、低予算のAVとは違い、映像に奥行きが感じられます。そして、アクションシーンやサスペンスタッチの描写の質の高さなどにも、やはり大映画会社ならではの作品、と納得させられます。
2. 有名女優が脱いだことを売りにした過去の作品では、シャワーシーンやベッドシーンでちょっとばかり乳首が見えたに過ぎなかった、と言うケースが多々ありました。しかし、この作品での杉本彩は裸の出し惜しみをせず、出演シーンの1/3〜1/2で脱いでいたと思います。例えば、私が過去に見た例では、裸で監禁されていた女が逃げ出す段になると、どこに置いてあったのかわからない服をいつの間にか着ているなどと言うことがありましたが、この作品ではそんなせこいことをしていません。
3. 杉本彩は前バリを使用せず、モザイクやボカシも一切使われていないので、ヘアも映ります。また、にっかつロマンポルノなどによく見られた、男女の絡んでいる腰の位置の手前に、不自然ながらも花瓶が置かれていると言った手法もありませんでした。しかし、縛られているシーンではフンドシを掛けられていることが多く、それがない時はカメラアングルがかなり限定された感は否めず、欲求不満は募ります。まあ、この点の不満は映画会社や監督でなく、映倫にぶつけるべきなのでしょうが。
4. 緊縛シーンそのものは『「花と蛇」密着写真集
官能遊戯』で見られるメイキングの方が収録時間が長いくらいで、本編で使われているのはその一部だと言うことがわかります。
AVのような低予算作品なら使われてしまうシーンでも饒舌になる部分は潔くカットしてしまう、やはり大映画会社の作品ならではのことだと思いますが、AV的なものを期待している人には、この辺が逆に大きな不満となるでしょう。
5. 言うまでもなく原作は団鬼六の『花と蛇』ですが、団鬼六的美学を期待すると裏切られる作品でもあります。責める側と責められる側の人間関係が希薄な(と言うよりほとんど無い)ので、心理面からのSMを堪能することは出来ません。心理面がうまく描写されていると思うのは、杉本彩の夫役・野村宏伸だけです。また、シンプルな後ろ手胸縄縛りがほとんどなく、縛り方・責め方に奇をてらいすぎている感があります。それと、責めのシーンで和・洋両方のテイストを取り入れていますが、必然的にそうなったと言うよりも、両方取り入れることを前提とする、こじつけ的なストーリー展開によりそうなった感が否めません。
この辺は唯一のAV的発想と言えるでしょう。杉本彩の周辺部分はともかくとして、肝心の杉本彩の緊縛・責めシーンの部分に関しては、不満の残る脚本です。
6. 全体的には、良くできた映像作品だとは思うけれども、良くできたSM作品であるかと言われれば否です。しかし、質の高いポルノ作品だと言うことは出来ます。ポルノという言葉が相応しくなければ、一番の売りは杉本彩のヌードを含むエロチックな描写であるにもかかわらず、それ以外の一般劇場公開作に劣らない作りのなされた作品と言えるでしょう。日本ではこれまでに、「エロチックな描写に主眼を置いた作品」イコール「それ以外のシーンがおざなりにされた低予算作品」と言う図式が成り立っていたように思いますが、海外などでは『カリギュラ』などの超大作もあります。その辺の図式を塗り替えてくれないかとの期待もしたくなる作品です。
こんなところですが、自宅であらためて鑑賞した場合、また違った感想を持つかもしれませ
ん。以上簡単ですが、ご報告まで。
■花と蛇
投稿者: 安田成之
03/15[Mon] 21:01:53 <No.7851>
西村さん、皆さん、お久しぶりです。
本日「花と蛇」を見てきました。既にLarryさんが詳細な感想を述べられていてかなり重複しますが、私の感想をばご参考までに。
私はなんば千日会館で見ました。狭い映画館とは言え、立ち見も出るほどの盛況ぶり。場所柄もあってか女性は数えるほどでした。場違いな学生風カップルの姿も。
まず初めに「SM作品」として満足できたかという点ですが、甘い採点でなんとか及第点というところです。良かった点を挙げると
・やはり杉本彩が良い。過去のSMヒロインと比較してもスタイル・顔のきれいさで際立っていると思います。(高倉美貴はきれいだったけど演技が論外でした)。責めのシーンも頑張っていました。
・上記とも関連しますが、映像がきれい。それなりにカネかかってるなと思います。
・ドラマとしてしっかり作られている。責めのシーンに至るまでの過程がちゃんと描かれています。ヒロイン像がしっかりしていてこそ、責めのシーンも魅力が増すと思うのでこの点はやはり大きいです。
逆に不満な点は、
・花魁姿で縛るなど責めのシーンが過剰演出。杉本彩という良い素材がありながら、なぜあのようなけれん味たっぷりの演出をしなければならないのか理解できません。
もっと素材の良さを生かしたシンプルな緊縛美が見たかったです。
・京子役の女優があまりきれいでない。谷ナオミと東てるみのような関係を期待していたのでちょっと残念。
色々と言いましたが、やはりしっかりと作られたドラマだからこそ見せることの出来る世界がこの映画には確かにあったと思います。大いに盛り上がって次回作につながって行けばと期待しています。杉本彩って静子夫人よりも女侠客のほうが似合いそうな気がするので「お柳情炎」をやってくれないかなあ。
ちなみにオフィシャルサイトでは有料でストリーミング映像の配信もしているようですね。
拙い文章で長々と失礼しました。
http://www.sweetkiss.net/~yasuda/