新作情報528「奴隷市場の女・完全版」(コレクト) 主演:川上ゆう 監督:魁
(寸評)川上ゆうの女優根性に脱帽。2007年度SMビデオのおそらく最高傑作。
オールスターキャストによるシネマジックのSM調教モノの決定版。こんな一言で片付けて良いかもしれません。シネマジックの良心が詰まった傑作と思います。
インドネシアに来る前の3年間、年間SMビデオベスト10なるものをやっていました。もし今でもやっていたら、今年度のベストワンにしていたでしょう。
ビデオは重病の妹の医療費のために、奴隷オークションに出される女(川上ゆう)の調教の過程から市場で落札されるまでを描きます。女奴隷市場を題材とした作品は過去にも・「隷獣伝説【覚醒の章】」(シネマジック/主演:大石ひかる/監督:秋山豊)や「若妻奴隷市」(アートビデオ/主演:松岡流奈 監督:夢流ZOU)などがありました。それぞれオークションシーンが工夫されていますが、この「奴隷市場の女・完全版」の出来には及びません。これはオークションの進行役である山本竜二の存在感が大きいと思います。また、お客が商品となっている女奴隷を鑑定するシーンでは、身体をまさぐられる女たちの喘ぎ声が響き、シーンを淫靡にしています。
主演は川上ゆう。「悦虐奴隷妻」に主演した森野雫と同一人物です。「森野雫」名義での一般アダルト作品の多い単体女優さんですが、プロ根性のある女優さんと思います。「悦虐奴隷妻」とこの作品では、クリップ責め、浣腸責め、鞭責め、蝋燭責めとハードな責めを受け入れています。反応も上々で、特に責められるときに自然と涎が糸を引くように流れるのが特徴です。この一筋の涎は視聴者の嗜虐心が刺激されます。また、この作品の中に人間テーブルのシーンがありますが、テーブルの脚となっている川上は微動だにしません。忍耐力のある女優さんです。ついでに言うと、あと5、6年経って、身体の線が今より崩れてくると、谷ナオミのような感じになるようにも思えます。本格的SM女優として、ぜひがんばってもらいたい女優さんであります。
一方、調教師兼女奴隷斡旋業の会長役の男優は栗原良。久々に見ました。最後に見たのは「妄想教師に犯されて」(アートビデオ)ですから、8年ぶりです。「妄想教師」ではかなり疲れた様子でしたが、今回の栗原良は良いです。ビデオは調教されていく川上ゆうと調教師の間に恋愛感情が生まれるという設定で、男優の演技力も要求される設定となっていますが、栗原良は無難にこなしています。セリフの言い回しも自然、また奴隷斡旋業の会長も堂々と演じています。別の奴隷が逃げたと報告に来た山本竜二を叱り付けるシーンでは、山本が怯んでしまうほど存在感がありました。
また、栗原の調教の技術も感心しました。一本鞭で川上の乳首に装着したクリップを叩き落すシーンでは、一振りでクリップを落としています。
監督は魁。この人がメインで監督する作品は初めて見ました。ただし、「悦虐奴隷妻」DVD版特典映像の監督をしています。「悦虐奴隷妻」では、クリップ責め、バイブ責め、浣腸責め、アナル責めと流れの良い責めを見せてくれました。今回の作品でもドラマだけでなく、責めも重視した良心的な演出を行っています。
責めの内容は
1)全裸の川上を磔にしての身体検査。口を調べると称して太いディルドーを咥えさせるシーンでは川上は涙を流します。また、膣を調べるシーンで、川上は失禁します。つかみの良いシーンでした。
2)鼻責め。川上は泣きじゃくります。鼻責めで泣く女優さんは意外に多いと思います。個人的には鼻責めはあまり好きではありませんが、やはり与えられる屈辱感というのは相当なものなのでしょうね。
3)浣腸責め。オーソドックスなシーン。
4)クリップ責め。一本鞭でクリップを叩き落とすという苦痛と恐怖度の高い責めに川上は号泣します。クリップ責めの後は九尾による鞭責めに以降します。
5)蝋燭責め。これもオーソドックスな責めですが、少し長いように思えました。
6)逆さ吊りでの性器への蝋燭責め。この責めで川上はエクスタシーに達します。これで調教はかなり完成したと判断されます。
7)川上と栗原のファックシーン
8)奴隷オークションのシーン。冒頭にも書きましたが、お客に触診される女奴隷たちの喘ぎ声が良いです。また、モノクロも効果的に使い、一種夢のようなシーンにもなっています。
以上、良くできた作品と思います。ただし、カメラワークに不満を覚えました。浣腸シーンはガラス容器の中でグリセリン溶液を作るシーンから始まりますが、この冒頭のシーンでは川上の表情が映っていません。これから体内に注入される溶液の調合に怯える川上の表情が見たいと思うのは私だけではないはずです。また、全般的に栗原が映りすぎです。同時に川上が小さくなってしまうことになります。SMビデオを映画のように映像芸術と見るなら、シーンを少し遠くから映すほうが美しいのかもしれません。ただし、SMビデオはSMプレイの代替となるべきであり、やはり最終的には視聴者の精液をどれだけ吸うことが出来るかがSMビデオの価値と考えています。もちろん、今のこの作品でも十分抜けるビデオであり、エロビデオとしても傑作であることは否定しません。
(2007年12月アップ)
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