新作情報344「インモラル天使50」(コレクト)主演:桜井風花 監督:石川欣

新しい常連さんも多いので、改めて「タコビデオ」とは何かについてご紹介したいと思います。まず、その定義ですが、1998年2月14日のLarryさんの次の書き込み(題名は『タコビデオ』)が元になっています。
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【女教師狩り】(Octopus) 主演:井上花梨 監督:佐倉ひろし
男優は速水健二と雪村春樹ですが、二人が同時に登場することはありません。登場人物はこの二人と井上花梨の三人だけです。
井上花梨を縛って服を脱がすシーンがあると、また別の場所で縛らずに蝋燭をたらすシーン、次には縛られてるところから服をはさみで切り取るシーン、はたまたバイブを使うシーンとかが出てきますが、どれも大したことはないです。
"Octopus"と言うレーベルは初めてですが、その名の通り内容もタコでした。X-(
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それ以前はどうしようもないビデオをクソビと呼んでいましたが、あまり品のある表現ではありません。Larryさんのこの命名に常連の皆さんが飛びつき、それ以来「タコビデオ」という言葉が定着しております。
その後、いろいろなタコビデオを紹介していくにしたがい、タコビデオの定義は以下のように考えるようになりました。
1)好きな女優が出ていること。
2)知らない女優であっても、パッケージがやたら綺麗でそそること。
3)男優が下品か、騒々しいか、変に存在感があり、煩わしいこと。
4)訳の判らない責めが登場し、かつそれが長々と続くこと。(例えば「監禁講習」死夜悪 千夏ゆいでの豆腐責め?)
5)靴の上から足を掻くような責めが長々と続くこと。(雪村春樹の監督する作品にこの傾向が強い)
6)設定がどうしようもないこと。(例えば「花嫁奴隷 被虐の初夜」では山本竜ニはサディストでありかつマゾヒストとでもある設定で、緊縛した米倉と自分をロープで結ぶというどうしようもないシーンがあった)
まぁ、一言で言うなら期待させた割には内容の無いビデオのことです。パッケージが大したことがなく、女優も好みでないビデオはタコビデオにはなりえません。もともとそんなビデオは見たり、買ったりはしませんから、タコビデオに比べたら罪はありません。
さらにタコビデオは2種類に分類できると思います。
1)やっつけ仕事で作ったタコビデオ(アートビデオのミネックモノ、斉藤茂介監督作品にこの傾向が強い)。
2)ものすごく丁寧に作ったタコビデオで、監督の思い入れが勘弁してほしいほどに入っているタコビデオ。おそらく、監督自身は自分の仕事に十分満足していると思われる(TOHJIROの監督作品にその傾向が強い。特にSODの森下くるみ出演作品。意外に雪村春樹の監督作品も丁寧に作られたのが多い。ただ、自分の思い入れがひとり走りしてしまい、作品はつまらないものが多い)。
と、前置きが長くなりましたが、今回紹介する「インモラル天使50」は完全無欠、非常に丁寧に作られたタコビデオであります。

主演は桜井風花。ダービーさんが「菊川怜をぽっちゃりした感じ」と書かれてから(しつこいですね。すみません)、個人的な注目女優になっています。ぽっちゃりしていますが、脚はきれいで、「おいしそうな」体付きと思います。
顔付きはひと昔前にグラビアで人気のあった阿木さゆりに似ているような気もします。表情も体付きも縄が似合いそうで、縛られるためにデビューしたAV女優といったら大げさでしょうか。
時は戦時中のある地方。桜井風花は女学生で、亡くなった母親の後沿いの男の家に住んでいます。義父ということになりますが、義父は一日中SMカリスト雑誌を読んでいるような暗い男で、学校に行った桜井の浴衣を見ては、緊縛された娘の姿を想像したり、娘の寝姿を覗き見てはオナニーをしたりしています。
桜井は大人しい娘ですが、義父の性癖に気付いていて、嫌悪感も抱いています。ある日の登校途中、道端の浮浪者(平勘一)に出くわします。通せんぼする平に桜井は困り果てます。「靴下をくれたら許してやらぁ」との要求に桜井は靴下の片方を差し出します。翌日はもう一方の靴下、翌々日は靴を強要されます。しかし、その靴は亡き母の形見だったのでした。
学校から帰ってきた桜井が靴を取られたことを知り、義父は妄想の中で折檻を加えます。制服姿の桜井を後ろ手に緊縛し、靴を舐めさせ、乳房を思いっきり揉み、さらに平手で叩き、スパンキングを加えます。義父は折檻のあいだ、「母さんの大事な、母さんの大事な」というセリフを間断なく繰り返します。最後はフェラチオで、義父は射精します。義父は裸足で学校に行くよう命令します。
そして下校途中、裸足で歩く桜井を見つけた浮浪者は家まで付いてゆき、義父と桜井を縛り上げ、桜井を強姦、蝋燭で責め、さらには縛り上げた義父と性交するよう強要します。この性交までに至る凌辱の過程で、義父は桜井が自分に嫌悪感を抱いたことに気付きます。
ラストは全裸で上下胸縄立ち縛りで緊縛された桜井を濡れ手ぬぐいで義父と浮浪者ふたありでスパンキングし、ビデオは終わります。

と、SMビデオにしてはストーリーが複雑です。要は責めへの段取りに注力しすぎたように思えます。また、責めの途中でも義父の繰り返す「母さんの大事な」というセリフにより、せっかくの乳房責めのシーンに集中できなくなってしまいました。また、浮浪者の演技が上手すぎます。要はふたりの男優が目立ちすぎるのです。ストーリーの展開から、必要なセリフ、演技なのでしょうが、抜けないSMビデオになってしまいました。
監督は石川欣。2年前の「ボンデージ・ウォリアーズ」は奈加あきらが目立ちすぎるという難点がありましたが、作品としてはまとまった作品でした。「インモラル天使50」もドラマとしてはまとまっています。特に桜井と義父の間に生じている静かな心の葛藤をもビデオは上手に表現しています。また、非常に演出が丁寧です。朝起きた桜井風花が着ていた浴衣をたたむシーンがありますが、その仕草に彼女の育ちの良さを感じてしまいました。寝姿を覗き見してオナニーする義父の姿も、ビデオは嫌になるくらい丁寧に映し出します。しかし、これら石川監督の注力した結果がSMビデオの視聴者の嗜虐心を直接刺激するかどうは疑問です。

以上、タコビデオのお手本のような作品と評価したいと思います。
ただ、全く良いシーンがなかったかというとそうでもありません。義父の妄想のシーンに出てくる桜井の緊縛姿はたいへん美しく、特に浴衣姿の緊縛姿が印象的でした。また、蝋燭責めに対する桜井の反応も良いと思いました。
さらに乳房責めのシーンも「母さんの大事な」というセリフを気にしなくなれたら、良いシーンかもしれません。
まぁ、桜井風花ファンは「損した」と思うのを覚悟で見てもよいかなと。。。

   (20029月アップ)